ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生

やっとファンタビ黒観てきました。

 

ハリウッド映画らしい派手さと演出で見ごたえありました。さすがジョニデとジュード・ロウ。二人がいなかったら印象の残らない内容でした。

 

しょっぱなからセストラル登場でハリポタファンはシリーズということを改め認識するところ。グリンデルバルトが脱走するシーンで映画のつかみはOKでその後の展開が期待されました。ところが観客を置いてストーリーがどんどん進む。その中に伏線や重要なシチュエーションがあるけど、観客が理解できないまま進んでいく。原作者のJ・K・ローリング氏が脚本を担当しているせいか、作家の脳内変換のまま映像が進んでいき、観客が置いてけぼり感が否めません。ニュートの活躍シーンもなければファンタスティックビーストもお飾りで終わる。クライマックスはグリンデルバルトの演説とそのあとの戦いだけどそれで終わり?となんだかモヤモヤする。とにかく観客が消化不良で終わる内容でした。5部作と言われている本作のつなぎの回というのが妥当で、次回作を見れば重要性や理解が得られるのかもしれません。

 

指輪物語ではJ・R・Rトールキンは現実の比喩や寓意を否定し嫌ったのに対し、ローリング氏は比喩や寓意を全面に押し出している感じ。ファンタジーとしては私は余り好ましく思いません。

 

映画の中でティナとニュートがクリーデンスの出自を調べるためフランスの魔法省に入るのですが、そこで愛の告白は緩すぎない?一刻を争ってる時じゃないの?とまあそんなくだらないことも思いながら観てました。

 

次回作が公開されたあとにもう一度観てみよう。価値観が変わるかも。