快挙

朝からアカデミーを追っていましたが、「パラサイト」の4部門受賞には驚きました。脚本賞を受賞した時点で作品賞もあるなと思いましたが、見事な快挙でした。またアジア映画が作品賞をとることに驚嘆しました。アカデミーにも多様性が認められる門戸がさらに開いたのかなと思います。

ポン・ジュノの作品は、「グエムル」、「スノー・ピアサー」、「海霧」を見ました。極限状態における人格の変化、シニカルな社会風刺、ストーリー性に魅力がありますね。彼は韓国という国を超えて一人の人間として映画を作る、そんな風に思います。

昨今の日本映画がいつまでたっても抒情性だけの小ぶりの作品ばかりなのが残念です。

主演男優賞はホアキン・フェニックスが受賞しました。彼の演技が卓越しているのは分かっていますが、今後の彼にも期待したいです。

メーキャップ賞に日本出身アメリカ国籍のカズ・ヒロさんが受賞しました。彼は日本の経験が受賞に生きたかを問われ、「こう言うのは申し訳ないのだが、私は日本を去って、米国人になった。(日本の)文化が嫌になってしまい、夢をかなえるのが難しいからだ。それで(今は)ここに住んでいる。ごめんなさい」とインタビューに答えています。意味深い答えです。