韓国での話

4月に韓国旅行を計画しているのは前にも何回か書きましたが、昨今多様な問題で日韓関係の悪化をメディアが報じる中多少の不安を感じています。

今までの旅行の中で嫌な思いをしたのは2回だけ。1回目は渡韓初期に地下鉄に乗って空いた座席に座ったところ、隣に座っていた50代くらいのサラリーマン風の男性に読んでいた新聞を顔が隠れるくらい大きく広げられたこと。2回目は夜蚕室でウォーキングをしている中年夫婦に道を尋ねようと声を掛けたら無視されたこと。こちらは不審者と思われたのかもしれませんが。

舞衣島への連絡船に乗ったとき、60代くらいの男性が声をかけてきました。東京都下に3年ほど住んだことがあって懐かしいと話してくれました。

ジョンバルサン駅に行くとき、地下鉄3号線で隣り合わせた若い女性はいろいろ話していると、「私も目的地に近いところまで行くのでご案内します。」と道案内してくれました。日本のアニメとジャニーズが好きで日本語を勉強して覚えたと話してくれました。

清渓川で地図を広げてみていると、「道に迷いましたか?」と声をかけてくれた中年の男性。兄弟が日本に住んでいて日本語が話せるのが嬉しいと言いました。

鐘路のカフェに入ったとき、店主のお父さんが出てきて楽しくお話しました。日本に行ったことはないがいとこが日本に住んでいて日本語がわかると。長い時間お話をして最後に、両国間に様々な問題が横たわっているが双方が誠意をもって対応すれば乗り切れると思うと言いました。店主は菊花茶をごちそうしてくれました。

全州のカフェのご夫婦もトトロが大好きでお店の窓にトトロの絵を描いていて、行くたびに楽しくお話してくれました。

新大久保では、食堂のアルバイトの若い男性と話しました。「韓国にもいい大学はたくさんあるのになぜ日本に留学したのか。」と尋ねると、「韓国ではできないことが学べるから。」と答えました。

国家間には政治の駆け引きやいろいろな葛藤がありますが、若い人は日本の文化が好きで好意的です。戦争体験を持つ老人も存外反日という印象はありませんでした。50代くらいの中年層が意外に反感を持っていそう。これはあくまで20回ほど旅行した経験からくる憶測です。

光化門で転んだとき遠くから「ケンチャナ?」と声をかけてくれたり、おととし甥の子もつれて江南区庁のカムジャタン屋に入ったら子供が食べられるスープを出してくれたり、まだまだ語りつくせないくらい全般的にはお節介なくらい親切な韓国の人達。今の国家間の状況が少しでも改善されて不安なく旅行に行けることを願っています。