娘よ

娘から「生きるってなんだろう」とLINEが来た。

病気して15年。華ある年齢からもうすぐ熟年へと達していく年数。その間自分の人生がしぼみ檻から出られないような虚しさを感じているのかもしれない。

でも娘よ。神様から与えられた命をひたすら全うすることだと思うよ。道端の花や草木が誰かのために生きてるんじゃなくて、土から芽を出し花を咲かせたり青々と葉を茂らせたりして枯れてまた土に戻るように。

苦しいのはよくわかる。普通の人になりたいという希望もわかる。でもそれがあなたに与えられた運命で誰のためでも誰のものでもなく、そんなあなた自身を愛して日々生きて欲しいと母は願っている。